八幡大神(はちまんだいじん)
所在地:川崎市中原区上平間299
御祭神:誉田別命(ほむだわけのみこと)、素盞嗚命(すさのおのみこと)ほか
御由緒:創立年代は不詳であるが、口碑に依れば往古多摩川大洪水の際、東京府下府中の土石原八幡宮社殿流失し、同社安置の御霊が当社に漂着した。住民相寄り一祠を建立してして之を祀った。その後社殿を改築し村内勘左ヱ門なる者、伊勢大廟より御分霊を背負いて帰村し、村民一統協力して多摩川の流域に一祠を建立したのに起因する。明治6年12月村社に列し、明治43年1月13日、無格社須賀神社、天満宮、神明宮を合祀、大正13年4月4日神饌幣帛料共進神社に指定された。(神奈川神社庁「かながわの神社」から抜粋)
八幡大神は、南武線平間駅から徒歩数分のところに鎮座します。ガス橋通りに面したこじんまりした神社です。
境内は、広くはありませんが、イチョウ、クスノキ、ケヤキなどの太い樹木が茂り、バランスのよい鎮守の森です。
境内には、「アミガサ事件集結の地」と題した記念碑が建っていました。大正3年のアミガサ事件(詳しくはこちらから)において、同年9月16日未明、度重なる水害に耐えかねた橘樹郡御幸村(当時)の住民約200人がこの神社の境内に結集し、陳情のため県庁を目指したそうです。
この神社にお参りしたとき、たまたま拝殿前に神職がいらっしゃったので、ぶしつけに御朱印をお願いしたところ、快く受けて貰いました。神職が自宅に帰って御朱印を書いている間、境内で待っていたところ、驚いたことには、この小さな神社に参拝する人が途絶えることがありませんでした。