神明大神(しんめいだいじん)
所在地:川崎市中原区中丸子492
御祭神:天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、稲田姫命(いなだひめのみこと)
御由緒:天正年間(1573-91年)、この地(武州橘樹郡中丸子村)の七苗を宗家とする一族が、厄災除けと五穀豊穣を祈念して、出羽の国羽黒権現を勧請し、羽黒大権現宮と称する一宇のお宮を造立した。明暦2年(1656年)領主本郷勝右衛門尉源重康と本郷勝三郎源長泰によって本殿及び拝殿が造立された。明治4年、羽黒神社に改称し、更に明治34年に神明大神に改称、祭神を稲田姫命とした。大正11年には神饌幣帛料を供進される村社となった。現在の社殿は昭和8年に改築され、本殿は明暦時ものをそのまま残し、拝殿は新築したものである。(神奈川神社庁「かながわの神社」及び境内の案内板から抜粋)
この神社は、JR南武線向河原駅から徒歩10分ほどの地で、南武沿線道路に面したところに鎮座します。地元では中丸子神社と呼ばれているようです。
鳥居をくぐり、参道を進むと、瑞垣を巡らされた社殿があります。社殿前の広場がほとんどなく、比較的広い境内には、まんべんなくケヤキ、クスノキ、シイ、イチョウ、サクラなどの太い樹木が茂っています。
この境内は、川崎市の保存樹林(面積:1,000㎡、指定番号:第7号、指定年月:昭和50年7月)に指定されています(詳しくはこちらから)。さらに、川崎市の保存樹木の標識が設置されている樹木が数本あります。ただ、その標識が樹木から離れたところに落ちていたり、標識が壊れているものがありました。
境内を散策してみると、真新しい切り株が目に着きます。境内の樹木が10本以上も切り倒されたようです。どのような事情で伐採されたのか分りませんが、残念なことだと思いました。
この神社の境内は、遊具まで設置した遊び場になっています。それで、境内全体について、落ち葉掃除をしなければならないようです。私が参拝したときも、数人の方が掃除をしていました。一般には、参道と広場(神庭)だけを掃除して、森に落ちた落ち葉はそのままにして置くのでしょうに。
瑞垣の外から、拝殿の後ろに建っている本殿を拝見しようとしたところ、本殿の側面がプラスチック板のようなもので覆われていて、見ることができません。しかし、よく見ると、本殿と思ったのは、覆殿のようです。