伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)
所在地:横浜市西区宮崎町64
御祭神:天照大御神(あまてらすおおみかみ)
御由緒:明治維新後、当地横浜が国の貿易の要として開港されると、外国との国柄の違いを胸に刻み、国家の鎮護を祈ることを目的として、明治3年4月14日、神奈川県副知事の井関盛良氏が太政官に建白書を送り「伊勢山に皇祖の御社を勧請あれば、高麗の宮殿を創立し、国家の鎮護を祈り、人民をして、崇敬胆仰せしめん」との布告を頂き、翌年4月15日社殿並びに境内施設が竣工し、正遷宮が執り行われた。その際、地名も野毛山から伊勢山に変わり、初めてのお祭は、壮大華美を極めた様子であった。旧県社。(神奈川神社庁「かながわの神社」から抜粋)
JR根岸線桜木町駅から紅葉橋交差点まで歩き、そこから坂を上っていくと、右手に銅製の大きな一の鳥居がみえます。その鳥居をくぐり、さらに、石段を少し上ると、檜造りの堂々とした二の鳥居があります。
拝殿は、神明造風ですが、高床式ではなく、土間式です。屋根には、千木があり、鰹木がのっています。
境内の案内板には、なぜか分りませんが、この建物を本殿と表示しています。本殿を「神霊を宿した神体を安置する社殿」と定義すると、この建物は、本殿には見えません。
この拝殿の背後に、本殿と思われる建物があります。典型的な神明造の社殿です。垣ごしに、内削ぎの千木、8本の鰹木、棟持柱、小狭小舞などがみえます。
境内にある掲示によると、伊勢神宮から旧社殿を譲り受け、それを新たな本殿として再建するとのことです。平成30年12月完成予定。萱葺屋根で総檜造。防火のために、ガラス製の覆屋で覆われるようです(詳細はこちらから)。
お札授与所でお願いして、御朱印をいただきました。
なお、驚いたことには、手水舎前の向かい側に、高さ2.5メートル幅2メートル位の小屋が建っています。上部に某調味料メーカーの会社名が書いた板。前面がガラスのショーケースのような造り。中には、3段にその調味料メーカーの商品が並んでいます。とても違和感のあるものに見えました。